1. 14 October, 2009
    21:48
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    ――あの栄光の1980年代よもう1度、という回顧主義的な動きも見受けられます。

    出井 「過去という夢」を見ているわけね。

    日本の80年代の「モノづくり」が今一番得意な国は中国でさえなくなっているんです。もはやベトナム、マレーシアでしょう。もちろん日本のメーカーの下請けで成長してきた国々ですが。かつての「モノづくり」というのは一番まねしやすいわけですから、それを得意とする国が多くなる。

    いまや日本で作れるものは、全部中国やアジアで作れますよ。それはもう自覚すべきですよ。だから中国でできないことを日本でやらなきゃいけない。

    アメリカは、「ジャパン・アズ・ナンバーワン」のときに日本をさんざん叩いて、「脱・ニッポン」と国策の方針をまったく変えたわけですね。それがその後の冷戦の終結と相まって、今のアメリカを支えるIT産業の戦略であり、金融戦略となった。 ITで言えば、アマゾン、イーベイ、グーグル、ユーチューブ。他にも多々ありますが、世界に飛び出るベンチャーが出てきましたよね。

    日本にはそれに匹敵する世界企業って1社も出てない。アメリカが元気に世界的企業を生み出してきたのに対し、日本はまったく何もできなかったということです。だから、日本がモノづくりが好きだとか、匠の技だとか、メディアでも色々と特集をやっていますけど、あれは1980年代の「モノづくり」なんです。何度も言いますが。その後は何もできていないんです。

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